不動産売却を完了させるためには、いくつかの仲介業者を必要とし、その場合に仲介手数料が発生します。一方でどのタイミングで誰に支払うのかというのをあらかじめ知っておくことで、予算の確保ができるため、事前に把握しておくことが重要です。
不動産売却における仲介手数料とは
不動産売却を検討している人は、売却するにあたって費用の大部分を占めることになる仲介手数料を理解しておく必要があります。理由とタイミングの前に、仲介手数料とは不動産業者に仲介を依頼して売主と買主の契約が成立したときに、依頼をした業者に支払う成功報酬のことを指します。
つまり、この手数料が発生するタイミングは、売買が成立した瞬間となります。不動産会社が買主を探しだして、実際に取引を行い、売主と買主の間に入って円滑なコミュニケーションと取引を行うためには、時間やお金がかかります。
一般的に仲介業者が成り立つ資金の出どころはこの仲介手数料からとなっており、だからこそ親身になって買主と売主の取引が成立できるように働くわけです。
誰が払うのかというと、仲介手数料とは売却したい側だけでなく、買主も支払うことになるためその資金で運用しています。一方で、契約が締結しなければ誰が払う必要もないということにもなります。
仲介手数料を払う理由とタイミングとは
仲介手数料とは、契約している不動産会社に支払う成功報酬のことを指し、誰が払うのかというと売主と買主両方ということを挙げました。理由とタイミングとしては、売買の円滑な取引を実現するための報酬で、タイミングは契約が締結された瞬間です。売買契約成立時に価格が決定し、手数料額が決まるのが基本となっています。
一般的には契約が成立した時点で50パーセント、引き渡し完了時に50パーセントの2回に分けて払うことなります。ここで注意しておきたいのは、提示された仲介手数料全額を契約成立時に一気に払うことはできますが、それは推奨されていないという点です。
なぜなら、売買にかかわる会社の役割は、契約が成立したら終わりではなく実際の引き渡しまで手続きする義務があるためで、双方の信用によるところが大きいからとなっています。最後までしっかりと怠りなく手続きをする義務を果たしたことを確認したら、残りの半分を払うようにしましょう。
仲介手数料とは成功報酬であること
このように、仲介手数料は取引を仲介してくれた不動産会社に支払うもので、それはあくまで契約成立時の報酬としての位置づけであることを知っておくことが大切です。また、原則現金での支払いとなることも念頭に依頼をしましょう。